残念ながら今日で今シーズンのカープの戦いは終わってしまいました。 しかしまずは、今日も素晴らしい投球を見せてくれたマエケンのことを讃えたいと思います。 大変なプレッシャーがかかっていたことでしょう。 決して本調子でもなかったでしょう。 何度もピンチがありました。 それでもすべて抑えきりました。 7回無失点での降板。 ボクは十分な働きだったと思います。 まさに”エース”の投球でした。ありがとう。 ボクはマエケンがどのような決断をしようと、それを支持したいと思います。 さて肝心の今日の敗因、ひいては今シーズンの問題点はどこにあるのか、というところ。 そもそもケチの付き始めはオープン戦で最下位に終わったことでした。 オープン戦最下位は高確率でシーズンがBクラスに終わるジンクスがあります。 この時も確か貧打が主原因でしたね。 そして開幕を迎えるも、4月一杯はまだオープン戦が続いているかのような状態。 貧打と中継ぎ陣の崩壊により大きく負け越してしまいました。 その後新井さんが中軸に入った辺りから得点力が安定し、6月からは大瀬良を中継ぎに転向させることで中継ぎ陣が安定しました。 結果として、5月以降は負け越した月はありませんでした。 そして勝負の9月。 再び極度の貧打があり、投手陣の頑張りに打線が応えられない試合がたくさんありました。 4月との違いは、エルドレッドが一人気を吐いて決勝打をたくさん打ってくれていたことと、中継ぎ陣が安定していたところですね。 そして今日もまた、1安打ではそう勝てるわけがないという試合でした。 ボクが気になったのは4月ごろにも指摘した、「戦力を使いきれていない」傾向が最後も見られたことです。 まず上げたいのは福井です。 9月25日を最後に、登板が無いままシーズンが終わってしまいました。 10月1日が中止になった時点で、先発登板機会がほぼ無いことは明らかであり、中継ぎ待機をしてもらっても良かったですし、10月3日の負け試合などで調整する機会はあったと思います。 その負担が他の投手にいっていたのは間違いなく、今日の大瀬良の炎上も決して無関係ではないでしょう。 今日も怪しい気配がした時点ですぐ交代できなかったのも、他に選択肢が中崎しかなかったからですね。 また1軍に上げたのに一度も出ることが無かった倉も、どうせ上げたのであればスタメン石原に拘らず、會沢をもっと使って行かないと意味が無かったと思います。 結局のところ、最後まで後手後手に回ったシーズン、と言えるのではないでしょうか。 貧打に苦しんだ4月からシアーホルツの緊急補強に走って安定するまで1か月かかり。 開幕からの中継ぎ陣の崩壊の対応に決断を下したのは6月でした。 そして今日の試合。 1安打しか打てていないのに、初めての選手交代はマエケンをおろすことになった7回ウラであったこと。 2点リードされてからピンチのまま中崎にスイッチしたこと。 3点リードされてから石原に代えて會沢を使ったこと。 すべて後手後手でしたね。 恐らくは用意している選択肢・策戦が非常に少ないのが原因なのだと思います。 それが上手くいかなくなると、思考停止で硬直化というか、まさに”地蔵”のように動けなくなると。 TVを通したファンの目から見ても分かる位ですから、選手たちが感じないはずはないでしょう。 しかし同時に、選手たちも力不足を感じるシーズンになったのではないでしょうか。 プレッシャーを跳ね除ける力が足りませんでしたね。 緒方監督の1年目に及第点を与えることは難しいでしょう。 ただノムケン監督の1年目は投手陣が焼け野原になったことを考えれば、まだ良かったと言えるかもしれませんね。 来季も恐らく続投でしょうから、しっかりと反省を踏まえて成長してほしいと思います。 さてここからは来季に向けてですね。 CSに出れなかった分、ゆっくり休める、いい機会です。 今シーズン最も成長が見られたのは中崎と福井の2人でしょう。 来季はこの2人に投手陣を引っ張っていってもらいたいですね。 ただ中崎はかなり酷使したので、来期以降はもっと大事に使ってもらいたいです。現に昨年酷使した中田は未だに回復していません。 野手では鈴木誠やルーキーの野間も頑張っていたと思いますが、その他の野手陣の不調をカバーできるほどの働きではありませんでしたし、4月中は逆に足を引っ張っていました。 野手に関しては昨季からの積み重ねは、ほぼ見られなかったシーズンだったと思います。 堂林も然ることながら、2軍では高橋が低迷しており、育成がうまくいっていません。根本的な見直しが必要ではないかと思います。 2週間後のドラフトに向け、何が必要なのかを考察していきたいですね。 ひとまず、カープの選手・監督コーチ、そしてファンの皆様、お疲れ様でした。 来季も諦めずにカープを応援していきます。
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