いよいよマエケンがポスティングシステムを使ってMLBへ挑戦する時がやってきました。 寂しくもあり、チームの戦力的にも痛手であることは否めませんが、ボク個人としてはマエケンには感謝の気持ち以外有りません。 2007年オフ、黒田がMLBに挑戦した年のこと。 カープの先発は、黒田以外に2ケタ勝利した人は誰もいませんでした。 そして4番の新井までもが抜けます。 チーム得点数はリーグ5位。 チーム失点数はリーグワースト。 来シーズンはどうなるんだろうか? 今度こそ最下位になって終わるだけなんじゃないか? そう思っていました。 しかし2008年。 この年に加入したルイスが新たなカープのエースとして君臨。 そして新たなエース候補であるマエケンが1軍デビューを飾りました。 チーム順位こそまたBクラスに終わったものの、梅津・横山・永川の勝ちパターンも安定して、希望が見えた年でした。 この時から考えると、今のカープの戦力は遥かに整っています。 間違いなくマエケンの抜けた穴は非常に大きな穴です。 しかし今のカープの選手たちなら、その穴を埋め、さらに上回るだけの可能性を持っていると思います。 それには並々ならぬ努力と奮起が必要でしょう。 だからこそ、我々ファンとしては純粋に応援していきたいところですし。 選手には結果で答えを出してほしいですね。 来年こそがチャンスなんだと。 そう考えることが出来た者こそが飛躍するでしょう。 そして旅立つマエケンに。 デビュー1、2年目のマエケンは、まだストレートは140キロ前半がせいぜいでしたね。 コントロールは抜群に良かったですが、総合的にはデビューイヤーの野村と同程度くらいでしかなかったと思います。 ところが2010年。 ある試合をきっかけに球速、変化球のキレと共に格段の進化を遂げ。 そのまま初の澤村賞を受賞します。 しかし翌年以降、やや勤続疲労のようなものも見られ、この年ほどの傑出度を見せることが中々できませんでした。 ところが今年のマエケンの投球は少し違いました。 投球の安定度も然ることながら、さらに大事な試合での勝負強さが加わり。 中4日のマウンドでも、調子が悪い時も何とか試合は作り。 嫌いな雨の日も、坦々と投げていましたね。 そしてシーズン最終戦の立派な振る舞いと。 明らかに精神面でも成長していることが伺えました。 2度目の澤村賞は、マエケンがさらなる進化を遂げたことの証明書とも言えるでしょう。 マエケンは今までMLBに挑戦し、ある程度成功を収めてきた日本人投手に比べて、突出した能力は無いとよく言われます。 しかしマエケンの本当の魅力は、全体的に平均点が高い部分ではないと、ボクは言いたいです。 毎年、中心選手として投げる中で大きな故障をせず、その中で劣化することなく、むしろ「進化を続けてきたこと」。 この部分こそマエケンの特筆すべき部分だと思います。 確かに今のままだったら、突出した能力はあまりないでしょう。 しかしMLBにおいても、進化し続けることが出来るならば。 きっと突出した成績を残してくれるんじゃないでしょうか。 先輩エースの黒田のように。 早くまたカープのエースが、MLBで躍動する姿がみたいですね。 そして今度こそは黒田のように、スポーツニュースの端っこにしか乗らないということはないでしょう(笑) がんばれマエケン!
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