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2016カープ戦力考察 と セリーグ他球団の考察

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 さてオープン戦もすべて終了したので、自分なりの今年のセリーグの見方を考えてみます。 まず初めに言っておきたいのは、 今年のセリーグほど順位予想が難しい年はない! ということです。 内容的にはどの球団も不安要素と期待が入り混じった形になっていて、特にどの球団が弱いとも言い切れないし、強いとも言い切れないというのが今年のOP戦を大体見てきた上での正直な感想です。 恐らく予想が外れることのほうが多いと思いますが、天邪鬼なのでだからこそ予想したくなっちゃいました(笑) ということで普段やらない球団別の項目別戦力5段階評価をやってみようかなと思います。 特に他球団はそこまでチェックしきれていないので、見当違いなことを書きそうです。 よって厳しいご批判も甘んじて受け入れます! また基本的に昨年の戦力評価は、日本プロ野球RCAA&PitchingRunまとめblog様を参考にしております。○ 球団名先発 先発ローテ中継 リリーフ陣抑え 守護神投層 投手陣の層打撃 打線の強さ内野 内野守備外野 外野守備野層 野手陣の層★★ ⇒ 最低限、計算できる戦力☆☆ ⇒ 未知数の戦力が活躍した場合の評価○ 広島カープ先発 ★★☆☆中継 ★★☆抑え ★★★★投層 ★★☆☆打撃 ★★★☆内野 ★★★★外野 ★★★☆野層 ★★★☆ まず今年のカープ最大のテーマはマエケンが抜けた投手陣と見られがちですが、ボクはカギを握るのは打線だと思います。 有体に言えば、マエケンの穴は投手陣だけでは埋まり切らないと考えています。 先発もそうですが、やはり中継ぎ陣に不安を残しているので、ある程度リードを保てないと、また昨年のような勝ち継投の酷使が起こり、後半に疲労が蓄積して難しい試合が増えてくると予想します。 昨年の打線は菊池・丸が揃って不調。エルドレッドがほぼ半分おらず。期待されたグスマン・シアーホルツも不調のまま。そしてサードも固定できずということで、本来はある程度の打力を求められるレフト、ライト、サード、ファーストの4ポジションの合計が大きなマイナスになってしまっているのです。 しかしカープの面白いところは、本来は守備力が優先されるセンターラインの選手たちが、平均以上の打力と守備力を期待出来る点です。つまり本来は打力が求められる4ポジションが平均的かそれ以上に働けば、相当な破壊力を持つ打線になる可能性があるわけです。 そのような観点から考察しますと、ファーストは新井・エルドレッドの併用。サードはルナの加入にルーキーの西川と打撃で猛アピールした安部。ライトは天谷と期待の鈴木誠に走塁・守備は良い野間。レフトはエルドレッドと控えに下水流・松山あたりが期待出来るので、野手陣の層は確実に昨年よりも厚くなり、ここ10年のカープでも最高レベルではないでしょうか。 OP戦ではローテ級投手に苦戦する傾向が見られたのは課題ですが、まぁある意味当然ともいえますし、少なくとも昨年のOP戦の1試合平均2.2得点から比べると、平均4得点と改善傾向にあるのは伺える内容だったので、期待して良いでしょう。 一方の投手陣ですが、特に先発が未知数な部分が大きいです。 ジョンソンはある程度計算が出来ますが、心配なのは最後まで調子が良くなかった黒田ですね。果たしてシーズンに入ってから持ち直すことが出来るかは、期待するほかないというところです。 ただ一方で、福井が非常にいい内容だったことは期待できますし、ルーキーの横山もある程度ローテ後半を任せられそうな期待は持てました。 ただ大瀬良が故障してしまい、復帰は恐らく5月後半か6月位になるでしょうし、野村とルーキー岡田は不安定な内容だったので評価が難しいです。 ボクはマエケンの代わりになれる可能性があるのは福井だと思いますが、黒田の調子が悪かった場合に代わりの投手がいないと思います。ジョンソンは心配してないのですが、黒田・野村・横山・岡田については未知数と言えるでしょう。 2軍もOP戦では戸田・九里・薮田などがアピールできませんでしたので、先発陣の層は薄いと言ってよいでしょう。4月中に上がってくるとしたら中村恭くらいで、中村祐はファームで育成を優先するべきだと思います。 救いなのは4月中は日程が緩く、先発の駒数が少なくて済むところですね。大瀬良の復帰までどの程度持ちこたえられるかは、やってみないとわかりません。 中継ぎ陣ですが、昨年に比べて大きいのは中田の復帰とルーキーのオスカル。そしてジャクソンの存在です。 守護神は中崎で確定です。故障さえなければボクは日本を代表するリリーフになれると信じています。 中田は最後に不安が残る登板にはなってしまいましたが、それまでの内容は良かったですし、そこまで悲観する必要があるとは思いません。ただ連投は出来るだけ避けてほしいです。 オスカルも勝ち継投に入れるかは分かりませんが、ピンチでも慌てないですし、大量失点はなさそうな投球が出来るのは大きいです。期待して良いでしょう。 ジャクソンはクイックがどうにも上手くいかない感じがするので、シーズンに入ったらクイックを常用しないことも検討したほうがいいと思います。クイックをしない限りは、バシバシ三振を取れていますし。 またもしもの時はヘーゲンズが中継ぎに入るでしょうから、中継ぎの層という意味では昨年よりも上がったと思います。 問題は中継ぎの質がどうなるかがちょっと分かりません。 故障からの復帰組と、新戦力に頼らざるを得ないのが実態です。 チーム全体としては、昨年は3・4月の借金が最後まで尾を引いた形になり、それ以外の月間は全て借金なしなので、スタートダッシュを決められるかどうかがカギです。 序盤で自信をつけることが出来れば、若い選手も多いことですし、その勢いでシーズンを一気に突っ走ることも可能でしょう。 後述するように巨人が3・4月は特に苦しい状況なので、ここで勝ち星を積み重ねられるかが大きいと予想します。○ 横浜DeNAベイスターズ先発 ★★☆☆中継 ★★★★☆抑え ★★★★☆投層 ★★★☆☆打撃 ★★☆☆内野 ★★★外野 ★★★野層 ★★★☆☆注目選手 ⇒ 今永 石田 ロマック 柴田 横浜はボクとしては最も予想が難しい球団という印象です。 昨年よりも投手陣はルーキーの今永・熊原が加入し、さらに強くなったと思います。 中継ぎ陣もボクはセリーグで1番ではないかと考えています。 一方で、打線で期待される新外人ロマックがここまで打てておらず、主力にも故障者が多数発生している状況です。 しかしルーキーの柴田や白崎・関根といった若手、そして中堅の松本も高打率を残しており、期待も持てる内容でした。 ラミレス監督の指導でロマックが打ち始めると、筒香・ロペス・梶谷と共に強力な打線になる可能性は十分あるでしょう。 ただどうにも不思議なのは、得点が打率の割りには増えなかった部分です。昨年のカープ打線を見ている気分になる残塁数といいましょうか。ここが最も評価が難しい部分です。 また昨年大きく足を引っ張った内野守備も改善する可能性は出てきています。ただOP戦でちょこちょこ信じられないような連携ミスが発生していたのは気になるところですが・・・。 特にルーキー柴田と白崎がこの勢いでスタメンを獲得出来ると大きいです。ただ実績が無い二人なので、未知数であることには変わり有りません。 先発も駒数が増え、質的にも改善していますが、現実として昨年は規定投球回達成投手がいなかったわけで、絶対的存在がいない、ということがどのように影響してくるかが読みにくいです。 ルーキーの今永がどこまでやれるのかも注目ですね。ボクはOP戦で全く確認できませんでしたが、成績を見る限りはセリーグのルーキーでは最も安定しています。 結果としてOP戦最下位(同率3チーム)になってしまったため、高確率でBクラスというジンクスを打ち破れるかどうか注目です。 しかし投打ともに若い選手が多いチームなので、昨年の実績から見てもチームとして勢いに乗ると怖い存在でしょう。○ 中日ドラゴンズ先発 ★★☆中継 ★★★★抑え ★★★☆投層 ★★★☆打撃 ★★☆内野 ★★★外野 ★★☆野層 ★★☆☆注目選手 ⇒ 吉見 大野 ビシエド 平田 自分としてはカープの次に試合を見る機会が多かったのが中日です。 OP戦前半はぶっちぎりの最下位筆頭候補という感じでしたが、後半になって持ち直してきました。 ただやはりセリーグで最も先発陣に不安を抱えているのは否めないと思います。 大野はエースとして計算できますが、ネイラーは防御率の割りには結構ヒットを打たれてるんで計算できるとは言い難いです。これは濱田にも言える傾向ですね。 故障から復帰を目指す吉見は勿論のこと、昨年ローテを支えた山井と若松がOP戦で大爆発、そしてバルデスが故障してしまったため、不安でいっぱいの先発陣という印象は拭えませんでした。 ただ中継ぎ陣の平均レベルは高いですし、OP戦でも安定してました。 中継ぎ陣は抑え投手がちょっと怪しいのですが、全体としてはそんなに心配いらないのではないかと思います。 むしろボクが気になるのは打線のほうです。 今のところ計算できそうなのが平田くらいです。 ビシエドは結構やりそうな雰囲気があるのは良いのですが、いい加減に世代交代しないといけない若手がアピールに欠けました。捕手の杉山が少し目立ったかなという位でしょうか。 昨年から比べるとサードのルナが抜けた穴と、引退した和田に代わるレフトが攻守両面で不安でいっぱいという内容ですし、大きな上積みもあまり望めないかなという印象です。 ファンの方には申し訳ないですが、現時点では不安要素の多さからBクラスの筆頭候補という感じにとらえております。○ 阪神タイガース先発 ★★★★☆中継 ★★★☆抑え ★★★☆投層 ★★★★☆打撃 ★★★☆内野 ★★★外野 ★★★☆野層 ★★★☆☆注目選手 ⇒ 能見 福原 マテオ ヘイグ 高山 横田 梅野 阪神はOP戦も優勝しましたし、金本監督の元で若手選手が近年にない躍動を見せていますね。 ただ不安要素があまり出なかったOP戦優勝でもあったかなと思います。 先発陣はほぼ順調にきており、若手も駒数が多いので、セリーグ屈指の陣容と言えるでしょう。 先発陣が不安なのは能見・メッセンジャー・藤川と平均年齢が高いことくらいでしょうか。 一方で中継ぎ陣は最も期待していたであろう松田が故障してしまったのですが、代わって歳内が良い活躍を見せていますね。他の投手も順調です。 ただ昨年の得失点差のマイナスを作り出した大きな要因はこの中継ぎにあり、やはり大ベテランの福原に今年も頼る部分が大きいのは確実です。新外人のマテオもOP戦では文句なしの結果で、後はシーズンでどこまでやれるかというところですね。 少し不安なのは昨年は良かった安藤が炎上してしまった所でしょうか。中継ぎ陣は本当に強いと言い切れるかは、意外と未知数ではないかと感じます。 打線は若手選手がとにかく出てきました。 特にセンターを守れる横田はこの調子で行ければ非常に大きな得点力の強化になります。ドラ1ルーキーの高山と共に若い1・2番コンビが今年の売りになるかもしれません。 ただ気になるのは、OP戦15試合でホームランが梅野の1本のみに終わった部分ですね。 高打率に支えられて安定して得点出来た試合が多かったのですが、果たしてシーズンでもこの調子が続くかは未知数でしょう。 長打力をシーズンに入ってから発揮できるかはカギになるのではないでしょうか。新外人のヘイグの復調やゴメス、ベテランの福留に期待するしかない感じがします。 OP戦首位は高確率でAクラス入りをするジンクスがありますし、現状では安定した投手陣の評価から、Bクラスの可能性が最も低い球団であると感じます。 しかしサードのヘイグがここまでぱっとしないのは大きな誤算であり、弱点になり得ることと、昨年の大きな得失点差のマイナスを覆すのはそう簡単ではないと思います。 優勝するかというと、この長打力のなさと、実績のない若い選手が牽引したOP戦だったという面で、未知数である部分が大きいのではないでしょうか。 ただファンとしてみると、久々に若手選手を見るのが楽しみなシーズンになりそうですね。 ボクも注目選手が絞り切れませんでした。○ 読売ジャイアンツ先発 ★★★☆中継 ★★★☆抑え ★★★★投層 ★★☆☆打撃 ★★☆☆内野 ★★★★外野 ★★★野層 ★★☆☆☆注目選手 ⇒ 田口 山口 ギャレット 重信 これは昨年からのボクの持論ですが、巨人は決して盤石の戦力ではないと思います。 その傾向が今年はさらに強まり、OP戦ではっきりしてきたのではないでしょうか。 まず先発陣がマイコラスの故障により、シーズン序盤戦は苦しい陣容で戦わないといけない状態です。 菅野・ポレダ・高木まではある程度計算できると思うのですが、それ以降を田口・桜井・今村と実績がない選手に託さざるを得ないわけで、未知数な部分が大きいです。ただ田口・今村はOP戦では抜群の成績でした。 そしてOP戦で最も不安が残る形になったのは中継ぎ陣ですね。 守護神の澤村は心配ないですが、山口が最後まで不安定な内容で炎上してしまったので、勝ちパターンに不安が出てきました。 マシソンも先発でずっと調整していたのを、中継ぎに戻さざるを得なくなったのもこれが原因ですね。 山口は余りにも大きすぎる存在なので、このまま不調ですとシーズンに大きく響くでしょう。 ここに来てフィールド外の問題で高木京がいなくなったのも痛いですし、宮國も出てこれない状況で層も薄くなっています。 故障中のマイコラス・大竹・杉内といった選手たちがいつの段階で1軍に戻ってこれるのか。内海は復調するのか。 また若手がどの程度活躍するかといった不確定要素が大きいシーズンになりそうな気がします。 そして打線です。 現時点で長野と立岡が好調なのは良いニュースです。 しかし今のところ2年連続して低調だった打線が大きく復調しそうな気配は見られません。 特に期待の大きかったギャレットですが、このところ攻守で精彩を欠いた姿が見られるのが気になります。 もう1つの目玉だった捕手・阿部も、2軍スタートが確定したことで、ギャレットが機能しないと、長打力が去年よりも落ち込んでしまうのが現状の巨人打線ではないでしょうか。 クルーズも同様で、セカンドとして使う限りは守備面でのマイナスのほうが大きくなってしまう印象です。恐らく開幕はサードだと思いますが、果たしてどこまでやれるかは未知数ですね。 さらに気になるのはスーパーサブの劣化です。 野手は高橋・井端・金城が引退していなくなりましたし、鈴木も衰えが隠せません。 OP戦序盤は良かった重信もこのところはぱっとしないので、これらの穴を埋める選手は未だに見いだせていないのが実態でしょう。 投手陣はシーズン中盤以降から実績組が復帰してくるので、前半をどこまで戦えるかがポイントですね。 また現状セリーグでは最も野手の世代交代が遅れており、今年は我慢のシーズンになってもおかしくないと個人的には思います。 高橋監督は大変ですね。○ 東京ヤクルトスワローズ先発 ★★☆中継 ★★★☆抑え ★★★☆投層 ★★☆☆打撃 ★★★★☆内野 ★★★☆外野 ★★★野層 ★★☆☆注目選手 ⇒ 原 館山 バレンティン 川端 昨年優勝したヤクルトですが、その内実としては薄氷の優勝であったことは、特に先発投手陣の薄さから言えることでした。 今年も先発投手陣は相変わらず薄く、上積みとしてはルーキーの原や、故障から復帰の館山、成瀬に期待せざるを得ないという感じですね。故障等の事情もありますが、若手の突き上げが弱いです。 また昨年のリリーフ陣を支えたバーネットとロマンがいなくなったため、この穴が埋められるかも今年は大きなポイントになります。 この役目を担うことになるルーキとペレスですが、一度2人とも大炎上した後はそれなりに抑えているという感じで、ある程度期待は持てますが、シーズンになってみないと良く分からないですね。 むしろ心配なのは守護神を任せる予定のオンドルセクと、中継ぎの久古が不安定な状態という部分でしょうか。 秋吉は今年もやってくれそうな感じはありますが、心配なのは昨季の登板数が秋吉とオンドルセクが70を超えているので、かなり負担をかけたことから来る故障ですね。 今のところは昨年からの上積み要素としては、先発の原・館山・成瀬に限られ、未知数な部分が大きいと言えるでしょう。 一方で打線のほうは、目玉としてはバレンティンが今年はそれなりに出れそうなところですね。開幕は間に合いませんが。 さらに戦力外から獲得した坂口がOP戦で打ちまくっているので、昨年大きなマイナスを計上したレフトとライトのポジションがプラスに転じる可能性が出てきています。 もしそうなった場合、いよいよ手が付けられない打線へと変貌する可能性があるのですが、あえて指摘するならば、近年ヤクルトが悩まされ続けてきた故障が最大の敵と言えるでしょう。 戸田軍と言われる2軍の層の薄さもありますし。 また個人的に注目しているのは、川端が果たして今期も故障せずに1軍に帯同できるかというところと、昨年のBABIP=.372は高すぎる数字であるため、下振れする可能性があるというところです。 投手陣に大きな不安を抱えつつも、打線の破壊力は健在である可能性が高いので、上手くハマった時は優勝の可能性が最も高いと、個人的には評価致します。 以上、セリーグ6球団の個人的評価でした。 どこの球団も不安要素と期待が入り混じりつつのシーズンである、ということが伝われば幸いです。 カープはその中でも特に上振れと下振れの差が大きいように感じています。 その理由は主力に中堅選手がわずかで、ベテランと若手から構成される形になってしまっているからですね。 特に今後中堅として活躍してもらう必要がある、菊池・丸・田中公・會沢の4人にとっては、自分という選手の評価を確定させるためには大事なシーズンになると思うので、頑張ってほしいです。 それでは。

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