大分、間が空いてしまいました。 その間にカープの日本シリーズ進出やら、黒田の引退などなど、盛りだくさんな出来事がありました・・・。 完全に出遅れた感が否めませんが、何とか本日のドラフト前に今年のカープのドラフト傾向を考えていきたいなということで。 この時期ドラフト雑誌は数多くあり、情報も溢れてるんですが・・・ 逆に溢れすぎている&そのチーム戦力分析はなんかおかしくないかな?と思うことも多いわけで。 それなら自分で満足する記事を作ってしまえということですね、はい。 まずは恒例の年齢表の確認から行きます。 2017年のカープはすでに引退・戦力外をあわせて投手2捕手1外野手2が退団することが決定しています(外国人選手除く)。 また年齢表からはすでに退団濃厚な選手も名前を省いてあります。 年齢表で色付けをした選手は、Baseball LABのデプスチャートの上位にあたる選手たちを表します。 つまり今シーズンの主戦力になっている選手たちと同義です。○ 投手 カープファンの大半が分かっていることだと思いますが、先発が不足しています。 今年は100イニング以上投げた投手が3人しかおらず、中継ぎ投手の頑張りで勝利をもぎ取ったことも多かったのがデータとしても伺えます。 ここで先発3番手を勤め上げた黒田が引退することで、来年はさらに台所事情が苦しくなるわけです。 残念ながら今年は若手の突き上げが弱かったのもあり、喫緊の課題として、来年の先発ローテに入れるような選手が少なくとも1人は欲しいところですね。 カープ球団はすでにドラフトの超目玉である、田中正義選手の指名を公言しており、これはまさに”ポストマエケン”を念頭に置いているという意思の表れでしょう。 この方針にはボクも大賛成です。 仮にくじを外したとしても、今年は投手の人材が特に豊富と言われるドラフトですし、将来のエースを見込めるようなスケールの大きな投手を指名していくのはまず間違いないでしょう。 逆に中継ぎ陣は駒数はいることもありますし、外国人選手の補強で埋めることも可能でしょうから、そこまで優先度は高くないでしょう。 ただいい中継ぎ投手は幾らいても困ることはないので、いずれにせよ投手中心のドラフトになることは間違いないと思います。 それではそれ以外の補強ポイントはどこにあるのかを考えてみます。 日本プロ野球RCAA&PitchingRunまとめblog様によれば、今年のカープ打線は、恐ろしいことに捕手以外が全員RCWINがプラスという偉業を達成しています。 つまり今年のカープ打線の隙は捕手以外なく、その捕手にしても石原が7月以降は良く打ったので、シーズン後半にぶっちぎる要因の一つになっていました。 つまり単年で見れば弱点は捕手以外は無さそうに見えるわけですが、ドラフトというのは基本的には3年先を考えて指名していくものですので3年先を考えてみましょう。 すると見えてくるのは、1塁の新井・エルドレッド、捕手の石原の高齢化です。○ 1塁 特に問題なのは1塁でしょう。 1塁という打力を最も求められるポジションですが、それを期待できる若手が今のところ存在しません。 育成にバティスタとメヒアもいますが、この2人はまだまだ守備も物足りませんし、打撃成績ももっと突き抜けてこない限り、1軍戦力としては考えるのは難しいでしょう。 ただ勿論、新外人選手を迎え入れるというのもあり得る選択肢なので、ここは球団の考え方次第ですね。○ 捕手 一方の捕手のポジションですが、今年は2軍でルーキーの船越が正捕手筆頭に躍り出たこともあり、會沢に磯村も控えているので、補強の優先度はそこまで高くないと考えます。 ルーキーに石原の代わりをいきなりやれ、というのもかなり無理がある話ですし、今年は指名が無かったとしても不思議はありません。○ 遊撃・2塁 ショートとセカンドに関しては、田中広と菊池がしばらくスタメンを張ってくれるでしょうし、バックアップに西川と安部が期待できるのでそこまで補強優先度が高くありません。 しかし今年はこのポジションに目玉となるドラフト候補が何人かおり、特にセンターラインが固まってない球団の指名が集中することが予想されます。 カープにとってはここに気を取られる必要があまりないのは、ストロングポイントとなり得るでしょう。○ 3塁 安倍とルナが今年は埋めてくれたサードですが、ルナは故障もあって来年が不透明です。 もし野手の上位指名があるとしたら、サードを任せられそうな長打力に秀でた選手くらいしか可能性はないと思います。○ 外野 外野は鈴木誠のブレイクが非常に大きかったのですが、一方でエルドレッドと、バックアップメンバーの松山・赤松・天谷の高齢化が気がかりですね。 2軍では将来の4番候補として入団したはずの高橋大が伸び悩んでいる一方、守備に秀でた野間や土生、下水流が頑張っていることもあり、長距離タイプの外野手を中位以降で指名してくる可能性は十分にあると言えるでしょう。 以上のポイントをまとめてみますと、① 即戦力の先発投手② 将来のエース候補③ 3塁を守れる長距離砲④ 将来の1塁手(長距離砲)⑤ 長打力に秀でた若手外野手 こんなところでしょうか。 田中正義選手を引き当てられたら、それだけで①と②が満たせるので文句なしですね。 そして③~⑤に関しては、長距離砲という点で一致しています。 ポジションのコンバートの可能性もありますし、昨年からのボクの持論としては、サードを守れて打てる外人よりは、サードを守れて打てる日本人を確保したほうが確実じゃないかと思うので、③で誰か指名があると嬉しいところです。 個人的には野手の上位指名があるとしたら大山選手(白鴎大)くらいかなと考えています。 また細川選手(明秀日立高)、石垣選手(酒田南)、岡下選手(BC福島)あたりのスケールの大きな素材が取れたら嬉しいですね。 いずれにせよ、ドラフトが楽しみでなりません! 結果を楽しみに待ちましょう。
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