朝早く起きてニュースを見たらびっくり仰天。 G・澤村選手は球団トレーナーが行った針治療の失敗による後遺症に苦しんでいるとのことだそう。 これは他人事ではないですし、果たして他の巨人の選手や他球団の選手、他のプロスポーツ選手にも同様の事例が起こってないのか心配になります。 特にこのトレーナーの施術を受けた選手に異変がないかは調べるべきでしょう。通常では何らかの医療ミスが発生したら、その医療ミスを起こした医師の関わった手術事例をすべてチェックしなおすものです。ボクは左腕のコンディション不良に苦しんでいるという杉内選手のことがぱっと思い浮かびました。 まずすべての医療行為には何らかのリスクが伴います。 そこで大事な考え方としてあるのが「インフォームド・コンセント」という概念です。インフォームド・コンセント(英: informed consent)とは、「正しい情報を得た(伝えられた)上での合意」を意味する概念。特に、医療行為(投薬・手術・検査など)や治験などの対象者(患者や被験者)が、治療や臨床試験・治験の内容についてよく説明を受け十分理解した上で(英: informed)、対象者が自らの自由意志に基づいて医療従事者と方針において合意する(英: consent)ことである(単なる「同意」だけでなく、説明を受けた上で治療を拒否することもインフォームド・コンセントに含まれる)。説明の内容としては、対象となる行為の名称・内容・期待されている結果のみではなく、代替治療、副作用や成功率、費用、予後までも含んだ正確な情報が与えられることが望まれている。また、患者・被験者側も納得するまで質問し、説明を求めなければならない。 つまり治療法の選択はリスク&ベネフィットを考え、患者本人の自由意思も踏まえたうえで行うということですね。 今回は事後で、球団幹部と当事者のトレーナーが澤村選手に謝罪し、本人がそれを受け入れたわけですが、本来はこれは事前にやっておかなければいけない話です。 針治療に失敗したら選手生命が断たれる可能性を事前に説明した上で、それを選手本人が自由意思に基づいて了承するというプロセスが必要なわけですが、果たして一般的にもどこまでしっかりと説明されているのか疑問ですね。 インターネットであちこちの針治療院のブログ等を見て回りましたが、神経が傷ついて後遺症が残ることは滅多にないと書いてあるのならまだしも、「全くそんな心配はない」と断言されているところも散見されます。 運動強度の高くない一般人ならともかく、体が資本で1年で数億円以上も稼ぐことがあるプロスポーツ選手が受け入れることが出来るリスクなのか。 今回の事件を受けて、ボク個人としては疑問符がつきました。 針治療自体の信用性にも影響しそうですし、普通はまずこういった神経損傷は起こらないというデータがあれば知りたいですね。 しかしこのタイミングで発覚したのは何故なのか。 今月の初め頃、澤村選手が1軍に昇格したものの、一度も投げることなく降格となったことがありました。 もしかしたらこの時、1軍の関係者の誰かにセカンドオピニオンを求めるように指摘されたのではないかと推測します。 もし神経が傷ついていて、安静以外に治療法がない状態かもしれないと分かっていたら、1軍に昇格させることはまずないでしょうし。 しかしそうなると巨人の2軍に幽閉されていたら、そのまま分からなかったかもしれないわけで。 今の2軍成績を見ても、澤村選手の実績がなければ1軍に上がる事もなかったでしょうし、他にも人知れず引退していった人がいないのかも気になるところです。 巨人球団には二度とこのようなことがないようにして、日本球界の共通の宝である選手を大事にしてほしいです。
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