さて10月26日のドラフト会議まで1か月を切りました。 ここで「ドラフト会議でどのように補強すべきか」を考察してみます。 今年は高校BIG3(清宮・安田・中村)に注目が集まるものの、それ以外は不作だの何だのと言われていますね。 ただ個人的にはポテンシャルの高い選手が結構多い印象を受けています。逆に言えば未完成な選手が多いとも言えますが。 また近年の柳田選手の影響なのか?吉田正選手?それともアルトゥーベ選手? 小柄でもフルスイングによるパンチ力や、球速をウリにしている選手も出てきていて、小兵=小技が得意というイメージから乖離しつつあることは興味深いです。 さてドラフト談義となると、よく大雑把な枠として議論されるのは、高順位で高校生か、大卒・社会人にすべきか。 もしくは投手か野手かというのが多いわけですが。 ボクとしては、”2017年シーズンのポジション別に、ドラフト順位と相関性が見られるのか”について注目してみました。 まずBaseball LABさんのDepthChartsと、今年が最後になるというプロ野球ヌルデータ置き場さんのデータを参考に、各球団のDepthChartsを作成します。 複数ポジションを守る選手は、最も守備機会の多かったポジションをメインのポジションとしています。 ついでドラフト2位以上を高順位、ドラフト3位以下を低順位と定義し、高順位を赤、低順位を青で色分けしてみました。 以下がその結果になります。 これらのうち、高順位の選手がどのポジションにどれくらいいるのかを算出してみます。 うんまぁ。 起用が少ないのに名前が入ってるのはいいのか、投手→野手転向組も一緒に扱っていいのか、分離ドラフト・逆指名時代の3位は実質2位だったりするのでは等々、突っ込みどころ満載なので果たして参考になるのやら。。。と思うところも多々あるのですが。 とりあえず確実に言えそうな傾向としては、① 先発は出来るなら1位、少なくとも2位以内には指名する② 捕手は必ずしも高順位の必要性がない この2つでしょうか。 ①は割と感覚的にも分かっていたことですが、個人的には②のほうは結構ショックを受けました。 割と近年でも捕手が高順位で指名されることが多かった印象なのですが、意外と正捕手に定着しているのは低順位での指名選手が多いわけです。 それもドラフト高順位で正捕手でも、戦力としてはリーグ平均と大差がないわけで。それだと上位指名の意味は薄いですよね。 捕手の世代交代が必要なチームとしては、高順位で指名したほうがその可能性が高まる位でしょうか。 データ量が増えて覚えることが増えたせいかもしれませんし、正捕手を一人に絞らない球団が増えた影響もあるのでしょう。 まぁ所詮素人の分析ですので、この辺が限界でしょうか。 元々1位で投手が指名される割合も多いですし、大半の球団が1位投手に先発を期待することもあって、どうしても確率が高くなりがちなのは当然といえば当然ですし。 またここ9年間の指名で2位以内だと野手68人、投手148人で投手が3分の2=67%になるため、先発で活躍する投手の割合はそのまま高順位で指名された割合と共通するようです。 ということで、ほとんどの人にあまり参考にならないオチになってしまいました。 きっとプロスカウトも頭を毎日悩ませているのでしょう。 先月発売の野球太郎にカープ・尾形スカウトのインタビュー記事がありましたが、その中で「野球を好きで練習を頑張れる姿勢、心にも注目してみている」という話がありました。 こればかりは実際に練習を見ないと分からないことですし、生半可なドラフトファンだと良く分かりませんね。 スカウトの眼力を信じるしかないところです。 ひとまず生半可なドラフトファンのボク自身としては、 ・先発投手は基本は1位で指名する ・捕手を2位以内で指名する必要性はあまりない ・守備力が必要となるショートも2位以内が望ましい ・打撃力が必要なサード、ファーストも2位以内が望ましい こんなところに注目してドラフトを見ていこうかなと思います。 次回はカープの今年のドラフトについて考えてみます。 それでは。
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