今年も引退、戦力外発表の時期になりましたのでまとめをば。 またカープの低迷期を支え、今につなげた選手たちがいなくなります。 そして正直、ここまでコーチの退団を残念に思ったことはありません。
OUT
今井啓介 → 戦力外通告 現役引退か小野淳平 → 戦力外通告 今後は未定江草仁貴 → 現役引退多田大輔 → 戦力外通告 トライアウト受験予定松浦耕大 → 戦力外通告 今後は未定梵 英心 → 自由契約 他球団でプレー希望 中日が興味との報道あり石井琢朗1軍打撃コーチ ⇒ 退団河田雄佑1軍外野守備走塁コーチ ⇒ 退団 両コーチの退団会見の大体の内容はこちらを参照。 タクローさんと河田コーチという、連覇にあたって特に貢献度の高かった2人ですし、残念に思う気持ちは強いですが、お二人ともご家族から離れての単身赴任という事情があり、仕方がないですね。 本当にありがとうございました。 後は最後の仕事に向けて頑張ってください。 タクローさんはカープを変えてくれた一人だと思います。 カープに来てくれた2009年の頃は、ブラウン監督晩年であり、長きにわたる低迷期からようやく少し光が見えてくるかといった頃でした。 もう全盛期はとうに過ぎていたでしょうが、それでも捕球からの送球にいたる一連の動作の滑らかさは、当時のカープの選手の中でも際立っていました。 そのタクローさんが2012年に引退し、内野守備コーチになったのも当然とうなずけました。 タクローさんの指導が無ければ、今の田中・菊池の鉄壁の二遊間はあり得なかったでしょう(本当はここに”サード”堂林も入ってほしかった・・・)。 ただサードコーチャーとしてはあまりうまくいかなかったですね。批判も結構ありました。 ところが2016年から打撃コーチに転身してからというもの。 今の”猛打”カープ打線が誕生したわけです。 まさかここまで長きにわたってカープで仕事をすることになるとはボクは思ってもいませんでした。 退団はとても残念ですが、まだ幼いお子さんを残しての単身赴任というのも、だいぶつらいものがあったでしょう。 今まで本当にありがとうございました。 貴方がいなかったら今のカープはあり得なかった。 そして河田コーチ。 2年間ではありましたが、明らかにチームの走塁技術が上がったのが分かりました。 そしてサードコーチャーという要職を2年間シッカリこなしてくれたことも大きかったです。 果たしてこのサードコーチャーの穴が埋まるのかが来季一番心配です。 梵は出場機会を求めての退団ということで。 これもまた仕方ないと思います。 今のカープはファースト、サード、レフト以外はレギュラーが固まりつつあり、今後はサードのレギュラーを育てたいという球団の意向を鑑みれば、出場機会が増えることはないでしょう。安部、西川、小窪もいますし。 選手は試合に出場できることが一番の幸せであるわけですし、レギュラーが固まっていないポジションの多い球団のほうが、出場機会が多いのは確実ですね。 ただ噂に上っている中日ですが、高橋周選手がいるので果たしてどうでしょうか。今年引退の森野選手の代わりを求められてるのかもしれませんが。 どこに行くにせよ満足いくまでプレーして、そしていつかはカープに帰ってきてほしいですね。 今井も低迷期のエース”候補”の一人でしたが、結局最後まで候補の文字が取れませんでしたね。 「昨季1軍に上がれず、今季必要とされなければユニホームを脱ごうと考えながらこの1年やった。こういう結果になったけど、全然後悔はしていない。次のステージで頑張りたい」 とのことで、球団に残るのでしょうか。そうであったら嬉しいです。 江草は何よりも本人が大のカープファンということで、そのカープの一員として優勝できたのも何よりの思い出になったと思います。 投げっぷりの良さと貴重な左ということで生きてきた投手ですが、やはり球威が落ちてしまったのが戻らなかったですね。 今までお疲れ様でした。 小野も投げっぷりは良かったのですが、最後まで安定感がないままでしたね。 まだ本人は現役に未練があるとのこと。 多田と松浦の退団は完全に競争に負けたということでしょう。 1軍は曾澤、石原、磯村の3人、2軍の育成では坂倉、船越とこれらの選手を越えないと出場機会がありません。 多田は高卒3年目での自由契約ということで、カープにしては見切りが早いなとは思いましたが、この状態で無理に残しても果たしてどうなのかなと。トライアウトを受けるようで、どこかプレー環境を用意してくれる球団があると良いですね。 さてこれでカープの今年の退団者の内訳は、投手 3(左1)内野 1捕手 2 となりました。 この分をそのままドラフトで補充することはないでしょうが、投手はそれなりに指名が多いかもしれませんね。
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