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Channel: カープニッキ。
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カープドラ1は中村奨成選手で決定。 ~ただしリスクも大きい~

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 2017年のカープのドラフト1位指名は中村奨成(広陵高)選手で決定したとの報道がありました。苑田スカウト統括部長は「やっぱり力がある。肩が強く、マツダスタジアムでドッと歓声が湧くんじゃないか。20、30年に1人の選手。肩だけでもプロで飯を食っていける」と称賛した。 また松田元オーナーは少し踏み込んだ発言をしています。「坂倉と中村が育てば15年ぐらいキャッチャーの心配はしなくていい。それだけの能力を持った選手が出てくることは早々ない」とチームの将来を見通した。 完全にスカウトの眼力を信用した指名で行くとチーム方針を決定したようです。 さて中村奨成選手のドラ1指名について。 ボクは中村選手のことを知ったのは今年夏の甲子園ですが、カープが目をつけたのは、かなり前からの事だったと思います。 元々上位指名することを決めていたのではないかという記事もあり、恐らくは鈴木誠、菊池などと似たような高いポテンシャルを持つ存在として目をつけていたのでしょう。 甲子園前の広島大会では打撃が散々な成績(6試合17打数3安打2HR打率.176)であり、甲子園での大爆発がなければ2位で指名出来た可能性もあったかもしれません。 しかし今年の夏の甲子園でそのポテンシャルを見せつけてしまったことで、知名度も上がり、指名順位が上がりました。 このような事情から、これまでもたびたび松田オーナーから「1位即戦力投手か中村か迷う」との声が聞こえてきていたのかと思います。 そして今回、1位指名で行くと他球団にも意思表明する結果になったわけです。 しかし、まだまだ発展途上の選手であることは明らかです。 甲子園後の国際大会である第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップではさっぱり打てず(8試合25打数3安打三振7四球6打率.120)、守備も9試合中、捕手で出たのは4試合のみ、他は指名打者での出場で、特に大事なスーパーラウンドでは全くマスクをかぶらせてもらえず、古賀悠斗捕手(福岡大大濠)にポジションを譲ることになっていました。 正直、高校BIG3(早実・清宮、履正社・安田、広陵・中村)の中では、現時点での実力は一番低いと思いますし、甲子園での活躍による知名度のほうが優先している部分があるのは否定できないのではないでしょうか。 勿論、競合してくじが外れる可能性もあります。 そうなると今年のドラ1候補は割と数が限られているため、外れ1位でまた競合してまた外す、という悲惨な結果になることも有り得ます。 つまり中村選手のドラ1での指名は相当リスキーな指名であるということは、ファンには忘れないでほしいということです。それに本人も即1軍で活躍するようなタイプではありません。 地元広島出身で、本人からも「カープがいい」という発言もあり、いざカープファンで入団が決まったら反対する人はいないと思います。 もしカープに入ったとしても、長く温かい目で見ていってほしいところです。 しかしまだ獲得できると決まったわけではないのでアレですが、どう育成していくつもりなのかは気になるところですね。 オーナーの発言を信用するなら捕手でということになりますが、育成方針に関してはオーナーに権限はないと思うのでこれで確定ということもないでしょう。なんせ坂倉と船越がすでにファームの正捕手でいるので、捕手ですぐに出ようとしても出場機会が限られますし。 個人的には日ハムの4割打者・近藤選手のような感じで、初めは他ポジションをやって出場機会を増やしつつ、徐々に捕手の事も勉強していくというスタイルがあり得るのかなと思います。かなり難しいとは思うんですけども。 まぁ曾澤も一時期は外野手のみで1軍出場みたいな時期もありましたからね。結局打てないので上手く行きませんでしたが。 いずれにせよドラフトで獲得できることを願っています。

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