さて残念ながら今日も破れ、カープの2017年シーズンは終わりました。 選手の皆様、首脳陣の皆様、そしてファンの皆様もお疲れ様でした。 退団する石井、河田コーチにいいはなむけが出来なかったのは本当に悔しいですね。 横浜の選手たちのプレー、そして首脳陣の運用は見事という他無かったです。 カープの選手たちに本当の力を出させませんでしたね。 またカープの選手たちがしっかり力を出し切っていたとしても、果たして勝てたかどうかは分からなかったでしょう。 日本シリーズ、勝ち抜くことを期待しています。 最後に野手で意地を見せられたのは、一発を放った新井さんというところでしょうか。 これが出来るか、出来ないかが、超一流と一流の違いかもしれません。 他の若いスタメン選手たちは、まだ超一流には到達できていませんでしたね。 しかし、今期の終わりは来季の始まりでもあります。 果たして何が悪かったのか。 冷静に考えた上で、26日のドラフト会議に臨む必要があるでしょう。 まず打線に関して。 結局、最後まで言えたのは、鈴木誠、安部の抜けた穴を埋めきれなかったということでしょう。 特に4番鈴木誠の穴は痛かった。 これは野手陣にとっては屈辱的でしょうが、紛れもない結果として出ていますね。 また期待の大きかった西川も、まだスタメンとして見ると足りない部分が多いということが明らかになりました。 これはバティスタもそうですね。 まだまだ経験不足、実力不足ですね。 控え層もまだまだ改善の余地があるということです。 ただある意味、この控え選手たちをシーズン中はうまくボロを出させることなく使ってきたということでもあります。 これは首脳陣の功績と言っても良いでしょう。 いきなりドラフトでスタメンの良い選手が取れるわけではないので、空いているファースト、サード、レフトの競争を活性化させてくれそうな選手は欲しいですね。 そして投手陣。 これは畝投手コーチの運用の問題もありますが、結局最後まで響いたのは、本当に信頼できる中継ぎが少なかったことでしょう。 今村当たりはどう見ても使いすぎによる疲労が見て取れるレベルでしたし。球速が5キロは遅くなってました。 それでも何とか抑えてくれるのはさすがですが。 やはりここに補強を入れていくことは間違いなく必要でしょう。 勿論エースピッチャーは欲しいわけですが、そういう選手はそう簡単にいないわけで。 そこは来年、今いる選手たちが育ってくれることを期待したほうが良いのではないかと思います。 そして最後に采配ですね。 ここは短期決戦に際して改善すべきことがたくさんありました。 まずは本番までの調整ですね。 どう見ても打線は振りが緩んでいましたし、投手陣も軒並み球速が落ちている感じでした。 一度オフにしたスイッチをオンに戻せず、調整失敗したな、という感じを受けました。 ただこれはCSの日程自体の問題でもあるので、カープだけでどうこうできる問題ではありませんが。 少なくとももっとシーズンと時間を空けず、間隔があきすぎない状態で戦えるようにすべきでしょう。 ただこれを理由にしているだけでは何の解決にもならないので、もっと本番がワンチャンスでしかないような競技の調整方法(ボクシングとか陸上とか)を取り入れても良いかもしれませんね。 ここはお金をかけるべきでしょう。 そして本番の運用面です。 まず投手陣の運用は落第点という厳しい評価をせざるを得ません。 これは横浜側が逆に見事な運用を見せただけに余計に目立ちました。 まず最終戦まで岡田を温存したのは納得がいきません。 岡田が使えれば一気にブルペンが楽になっただろうに、使う機会をすべて逸して温存、ジリ貧になりました。 昨年の日本シリーズのジャクソン6連投から何も進歩していません。 そして5回の大瀬良は引っ張りすぎですね。前の回に2アウトから連打で1失点している時点で、次の回は抑えてくれると期待するのは甘いというべきでしょう。 火が付く前に変えないと意味がないのに、火がついてから変える、という後手采配をまたやることになってしまいました。 結果は見ての通りですね。 確かにシーズン中はある程度我慢が必要ですし、若い選手なら成長をしてもらうためにもそれが必要なのですが、短期決戦はそんなことは言ってられないというのを見事に見せつけられる格好になりましたね。 もっと短期決戦の采配は非情に、勝負に徹する必要がありました。 短期決戦に関しては、畝投手コーチにはボクはもう期待することはありません。 育成能力を疑うことはありませんが、やはり運用能力は足りないと思います。厳しいですが。 野手陣の運用に関して。 最後まで控え層の選手がダメだったのにも拘わらず、下で結果を出している選手と入れ替えられなかったのは、シーズン中無かった采配でしたね。 変に守りに入ってしまったか。 場面に際しての、攻撃の選択に関してはボクはそこまで批判するところはありません。 単純に結果がでなかっただけだと思います。 というのも、どうすればあの流れが変えられたのか、というのは正直ボクも良く分からないですし。 攻撃選択の結果が中途半端なバッティングでの三振や内野フライなら分かりますが、強い当たりを打ったのを批判する人はさすがにどうかと思います。 特にチャンスの菊池の強行が、あそこまで裏目に出て、強い辺りが真正面というのもあまり見なかったですね。 総責任者たる緒方監督も責任を追及されるのは仕方がないでしょう。 ただボクとしてはチームの戦力を大きくした功績はあると思いますし、これは退団する石井、河田コーチだけの功績ではありません。 シーズン2連覇という十分な仕事をした以上、緒方監督を悪くいうつもりはボクはありません。本当にお疲れ様でした。 ただやはり優しい男なのだな、非情に徹しきれなかったな、という印象を持ちました。 本気で来期の日本一を目指すなら、監督、首脳陣の交代もアリかもしれませんね。 都合よく日本一の勝負師らしい、あの人がフリー状態ですし。 ちょっと興味が湧いてきました。 いずれにせよ、泣いても笑っても来期は始まっています。 もはやカープはベテランの力に頼らなくていいチームになりつつあります。 決してこの力はフロックではないことを証明すべく。 来期こそは。 がんばれカープ!
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