ちょっと出遅れ感がありますが、カープがこの度獲得したジェイ・ジャクソン投手について、MLBでの成績を参考に考察してみます。 記事によれば、最速155キロで縦横の2種類のスライダーが武器との触れ込みで、球団としては守護神候補として期待しているとのことです。 Jay Jackson (28) 右投右打 185cm/88kg(参考)(参考)(リーグ/試合/防御率/イニング数/勝敗/セーブ/三振率K9/四球率BB9/被HR率HR9) 2015AAA 48試合 2.54 63.2回3勝3敗14S K9=9.9 BB9=2.4 HR9=0.3
2014AAA 31試合 4.93 111.1回5勝7敗0S K9=9.3 BB9=4.2 HR9=1.0
本格的な中継ぎ転向は今年からで、2014年までは先発をすることも多かったのが今年は中継ぎでハマった形ですね。 今年初のMLBのマウンドも経験しています。 カープファンがイメージしやすい形で表現するなら、ミコライオ選手が良い比較対象になると思います。 何故ならこの2人のストレートの球質が良く似ているからです。 横変化しながらもノビがあるというタイプで、両者ともに空振り率があまり高くありません。 ただ球速は154~150キロと安定して早いタイプで、ミコライオ選手は日によっても差が大きかったのと違う部分です。 いずれにせよNPBなら速球派と言っていいでしょう。 最大の相違点としては、スライダーでストライクをとれる(50%)ことが上げられます。 さらにスライダーの空振り率が36.4%(ミコライオ選手は16.8%)に達しており、この球が強力な武器になると考えられます。 またストライク先行率が70%(同54.1%)であり、このことからもコントロールが良いと考えて良いでしょう。 故障歴も打撲で欠場があった程度で、深刻な故障歴は無いですね。 ミコライオ選手よりも背が低い(185センチと205センチ)のは少しマイナスポイントです。 総合的に見ますと、かなりいい投手なのではないでしょうか。 ストレートが平均150キロ以上で、コントロールが良く、スライダーという武器になる変化球もあるわけで。 このところのカープの外人リリーフ投手を思い返してみても、「長身」で「球が速い」という共通点はありましたが、「コントロール」と「変化球」については怪しい人が多かったですし。 年齢もまだ28歳と若いので、ものすごい活躍をするかもしれません。 ボクはかなり期待しています。 中国新聞によれば、抑え投手との契約が難航して、4人目の候補がこのジャクソン選手だったとの話ですが、一体他の上位候補は誰だったのかが気になるところです。 また今後の外国人補強は開幕ギリギリまで様子を見て、投手を獲得するか検討中とのことで、オープン戦の結果も加味して決めるようです。 恐らくはマエケンが抜ける先発ローテの大穴が埋められるかを見定めるのだと思います。 開幕は投手はKJ・ジャクソン、野手はルナ・エルorプライディという体制が濃厚で、ヘーゲンスはまずは2軍で経験を積ませる形になりそうです。 今年は期待以上の働きと言えるのはKJ位で、及第点がエルとヒースといったところでしたし、本当にかかる期待は大きいですね。 来期こそは優勝争いを最後までして見たいです!
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