あけましておめでとうございます。 新年早々にマエケンのMLB・ドジャースへの移籍が決定しましたね。 特異な契約形態ということで、色々と怪しげな噂が飛び交っていますが、個人的にはとにかく活躍する姿を見せて欲しい、という思いしかありません。 かつて黒田が入団した球団、さらに背番号「18」も共通していますし、割安契約と言っても8年で最大150億円を超える契約を結んだわけですから、ドジャースも期待していることに変わりないでしょう。 ただ一つ違うとすれば、黒田が渡ったころは松坂や松井、イチローも元気で、黒田自身には中々日本のメディアのスポットライトが当てられなかったわけですが、マエケンは恐らく違うであろうということですね。 きっと中継も日本で見ることが出来るでしょう。 あのWBCでのみ見せていた、ツーシームとチェンジアップをうまく使った投球を見てみたいです。 そして黒田のように、世間の下馬評を覆して適応して活躍してほしい!がんばれ! またこれでカープの2016年の戦力がほぼ確定しました。 順位予想や戦力分析、そして大豊作と言われている2016年のドラフト候補といったことに頭を働かせるのが楽しい時期になってきましたね。 ボクが現段階で少なくとも断言できるのは、”今年のセリーグは昨年以上の混戦になり得る”ということです。 なぜなら各球団ともに不安要素を抱えているからです。 まず昨年首位のヤクルト。 強力打線ばかり取り上げられがちですが、実はもう一つの強みとして機能していたのが、リーグ防御率1位(2.67)の強力なリリーフ陣でした。 秋吉・久古・ロマン・バーネット・オンドルセク選手と、5人も勝ちパターンで使えるような投手がいたため、逆転負けがリーグで最も少ない19試合と、優勝の大きな原動力になったのは間違いなかったでしょう。 ところが今期はここからロマン・バーネット選手の2人が抜けます。また投球回の上位を占める選手に若手が少ないのも不安要素でしょう。 ただ新外人のルーキ投手は、スタッツを見てもかなりやるんじゃないかと思います。ただ少し気になるのは、過去に暴行で逮捕歴があるとか聞いたのですが、素行面とかは大丈夫なのでしょうか。 次に2位の巨人。今年は例年以上に不安要素が多いんじゃないかと思います。 まず高橋新監督ですね。サポートはいますが、好成績を残し続けた原前監督と比べられるわけですし、プレッシャーとの戦いになるのは間違いないでしょう。 そしてここ数年続いている打線の低調さです。これが主力野手の高齢化に起因しているのか、それとも昨年よく噂されたように指導のせいなのかは今年答えが出るでしょうが、ボクは劇的に良くなるとはあまり思えないですね。 この打線のテコ入れに新外国人の補強をしたわけですが、実のところ使い方に苦労するんじゃないかと思います。 昨年の巨人はマシソン・マイコラス・ポレダ選手の外人投手トリオが主力として働いていたわけですが、今年は野手のジョーンズ・クルーズの2人を取ったわけで、この5人のうち一人は同時に1軍で使うことが出来ません。 この他に手術の影響でほぼ出られないかもしれない杉内投手や、勤続疲労の影響がみられつつある山口選手など、不安要素が例年以上に多く、若手の成長に期待せざるを得ないのが今年の巨人ではないかと。 まぁ逆に考えれば世代交代の始まりの年に出来るかというところですね。 そして金本新監督が就任した阪神。 上記の2球団と比べると、出て行った戦力の代わりに補強を出来ている印象があります。 ただ新守護神のマテオ選手、そして中軸として期待のヘイグ選手がどこまでハマるかという部分と、先発にしても中継ぎにしてもベテラン選手に頼る部分が大きいというのが不安要素でしょうか。 特にヘイグ選手がカギを握っている気がします。 MLBでは下手な部類という3塁守備が及第点にもならないようだと、1塁に回ることになってゴメス選手とポジションが被りますから、使い方が難しくなりますし、昨年リーグ最低得点だった打線がさらに苦しい状況になるかもしれません。 野手は若手への世代交代の足がかりが作れるかという年だと言え、巨人と状況が似ています。 昨季は4位に終わった我らがカープ。 言うまでもなくマエケンの大穴を埋められるかどうかが最大の課題ですね。 また大瀬良が先発に再転向するので、中継ぎの穴を埋める必要もありますし、チャンスで決めきれなかった打線も更なる底上げが必要です。 そして2年目の緒方監督をはじめとする首脳陣が、昨年明らかになった問題点をどこまで修正できるのかというのも見どころですね。 ただいきなり春キャンプで安仁屋臨時コーチ招聘というニュースが入ってきて、個人的には不安でいっぱいではあります・・・(笑) まぁあくまで臨時コーチなので、今の首脳陣が主導権を取った上で、コンディショニングなどをしっかりすればそんなに問題はないとは思うのですが。 リリーフは新外人のジャクソンと、故障から復帰する中田・久本が穴を埋められるかどうか。そして若手選手の成長にかかる部分も大きいです。 ただ投手陣はすでに世代交代が進んでおり、期待株の若手が多いですし、伸びしろも大きいと思います。 打線もルナの加入で、弱点だったサードが埋まりますし、1塁と捕手以外は世代交代が進んでいますので、後はここからどこまで実力を伸ばせるかにかかっていますね。 出てきた若芽をどこまで伸ばせるかという年になりそうです。 久々の2期連続Bクラスに終わった中日。 ここも世代交代の真っ最中ですが、後を託される若手選手が芽を出しきる前にベテランが引退してしまった印象です。 特に昨年も十分に戦力になっていた和田・谷繁の両選手の代わりが務まる選手がでてくるかはかなりの未知数でしょう。 また投手もバルデス選手が133イニングも投げていたわけで、この代わりが誰になるのかということもありますし、現時点では強みらしい強みが見当たらないように見受けられます。 ただ新外人のビシエド選手はパワーは間違いない選手であり、年も若いので大爆発したら面白いですね。 しかし守備位置はファーストなので、ルナが抜けたサードがそう簡単に埋まらないでしょうし、ファンの方には怒られるかも知れませんが、一番不安要素が多いのが中日ではないかと。 そして最下位に終わった横浜。 ボクは今年の台風の目は横浜だと思います。 確かに、先発で規定投球回に到達した選手が昨年はいないため、明確な弱点として先発があげられるわけですが、一方で中継ぎ投手陣はかなり充実しています。 山崎康・三上のダブルストッパーに、新人で注目の熊原選手が加われば強固な7・8・9回の勝ち継投が形成できるでしょう。 ただちょっと心配なのは打線かもしれません。 新外人のロマック選手はサード予定らしいのですが、守備評価が芳しくないため、及第点を与えられないと1塁でロペス選手とポジションが被ることになります。 しかし若き大砲の筒香選手もいますし、すでにある程度若手が芽を出し始めているので、一気に伸びてくる可能性もあるでしょう。 そして新監督のラミレス監督ですね。 ほぼ未知数ですが、ボクは選手時代からラミレス監督の打撃に関しては緻密なスタイルを評価しているので、これが上手くハマればもしかしたらと思っています。 以上、今年のセリーグの各チームの不安点等をざっと記載してみましたが、各球団とも不安と共に若手選手の成長への期待が入り混じる年ですね。 盤石と言える球団は一つもないです。 昨年も特に1位~4位までが6.5ゲーム差で終わったわけで、大差がついたわけではありません。 よって今年は昨年以上に、順位予想が難しいのではないでしょうか。 しかし若い選手や新外国人が沢山出てくるので、飽きないシーズンになりそうです。 今から楽しみでなりません!
↧